マウスピース
マウスピース
歯科用マウスピースは用途に合わせてさまざまな種類があります。当クリニックでは以下のマウスピースを取り扱っています。
顎関節を負担から守るマウスピース
近年、顎関節症に悩まされている方が増えており、一生の間に日本人2人に1人が経験するとまで言われています。
原因として
- 上下の歯を常に接触させている
- 歯の食いしばりや歯ぎしりが多い
- 頬杖をよくつく
- 寝転がったままテレビを見たり本を読んだりしている
- デスクワークなど長時間同じ体勢でいることが多い
- 食べ物を片側の歯でばかり噛んでいる
- 歯並びが悪い
などが挙げられます。
日々の生活習慣の改善で楽になる事もありますが、噛み合わせが原因の場合は歯列矯正や顎関節症用のマウスピースの作成が必要になってきます。当院では患者さんの噛み合わせに合わせたマウスピースを作成させていただきますので、顎関節症の症状がある方は是非相談してみてください。
歯ぎしり・食いしばりから歯を守るマウスピース
浅い眠りのときに起こりやすいといわれる歯ぎしり、食いしばり。原因として「飲酒」「喫煙」「カフェイン摂取」「ストレス」が挙げられます。特に多いのがストレスによるもので、環境の変化や日々の疲れによってストレスがたまっている場合、その解消のために歯ぎしりをしてしまいます。
そのほかに、歯並びや噛み合わせが悪い場合も、噛み合わせを調節しようとして歯ぎしりをしてしまうケースがあります。
睡眠中に無意識下で行われる歯ぎしりは、歯に、自分自身の体重の3倍くらいの力がかかるともいわれています。それが長年繰り返されると、歯がすり減り、顎関節症を引き起こすこともあります。治療用マウスピース「ナイトガード」を使用することにより、歯に加わる力を分散させることができ、歯やつめ物・かぶせ物が欠けたり割れたりするのを防ぐことができます。
また、顎関節症の改善や筋肉の緊張を解消する効果もあります。
ナイトガードには素材の違いから「ソフトタイプ」「ハードタイプ」の2種類があります
ソフトタイプ
ゴム製の柔らかい素材で作られていて、装着時の違和感が少ないです。歯ぎしりによる力が強い場合は削れて損傷しやすい傾向にあります。
ハードタイプ
レジンと呼ばれる硬い樹脂素材でできていて、歯ぎしりや食いしばりで強い力がかかっても損傷しにくいことが特徴です。その反面、装着時の違和感が強く噛み合わせの調整が難しいです。
スポーツ中のケガを防ぐマウスピース
スポーツ用マウスピースとは、スポーツをする際に起こる激しい衝撃や強い力から、歯や顎へのダメージ、お口への外傷を防ぐ役割を果たすマウスピースです。
格闘技やラグビーなど打撃や身体的接触の多いスポーツだけではなく、野球や陸上競技など非接触系の競技でも怪我のリスクはあります。スポーツで力を入れたり踏ん張ったりする際には、歯には大きな負荷がかかり、歯が折れたり、口腔粘膜を傷つけてしまうことがあります。そのため使用が義務付けられているスポーツも増えてきています。
スポーツ用マウスピースの特徴
1.お口の怪我の予防
歯の損傷(破折、ヒビ、抜け、ぐらつき)、口腔粘膜の怪我(唇・舌・粘膜の裂傷)、顎の怪我(顎骨のヒビ、骨折)などを予防します。
2.顎関節を保護する
頭部や口への強い衝撃は「顎関節症」の原因になりますが、装着することでリスクを予防、軽減することができます。
3.脳へのダメージを軽減する
脳への衝撃は、脳震とうはもちろん脳挫傷など命に関わる危険性があるので保護することが重要です。
4.筋力・運動能力の向上
マウスピースを装着し噛み合わせがよくなると、筋力がアップし運動のパフォーマンスが向上します。
5.歯のすり減り予防
スポーツの最中は無意識に食いしばることが多く、歯がすり減ったり、欠けたりする原因になります。
市販のスポーツマウスピース(マウスガード)との違い
ドラッグストアなどで購入できるマウスガードは、熱を加えて軟らかくした素材を自分で歯に押し当てることで形を整えます。
一方、オーダーメイドは歯のプロである歯科医師や歯科衛生士が歯型を採取して形を作ります。
両者を比べると、やはり型取りをして作るマウスガードと比べると、市販のものはフィット感が劣ります。フィット感の悪いマウスガードは喋りにくく、しっかりと食いしばることもできないため、むしろスポーツに集中する妨げになってしまいかねません。顎の関節を逆に悪くしてしまうこともあります。そのため多少費用はかかりますが、歯科医院で型取りをして、ぴったり合うスポーツマウスピース(マウスガード)を使用されることをお勧めします。