マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)とは

マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、透明なマウスピースを使って歯列を徐々に動かす矯正方法です。装置が薄く透明なため装着しても目立ちにくく、必要に応じて取り外しできることから、食事や歯磨きも普段通り行えます。そうしたメリットから、矯正治療中でも快適に日常生活を送ることが可能です。
マウスピース矯正の(インビザライン)のメリット

1.装置が透明で目立ちにくい
装置自体がポリウレタン素材でできた薄く透明なマウスピースであるため、装着していても周囲に気づかれにくいです。

2.取り外しが可能
食事や歯磨きの際には自由に装置を外すことが可能です。
ワイヤー矯正では「食べ物が装置に引っかかる」「歯磨きがしづらい」といったデメリットがありますが、マウスピース矯正では歯を清掃しやすく、虫歯になるリスクを減らすことができます。

3.痛みや違和感を感じにくい
従来のワイヤーを使った矯正よりも、最適な矯正力を歯に加えることができるため、痛みを感じにくくなっています。また口内炎や装置特有の違和感が少ないとされています。

4.衛生的に保ちやすい
マウスピースは簡単に洗浄が可能で、ケアもしやすいため清潔に保つことができます。

5.3Dシミュレーションによる精密な治療計画(クリンチェック)
マウスピース型矯正装置(インビザライン)では、歯型のデジタルスキャンをもとにコンピュータ上で歯が動く様子をシミュレーションする「クリンチェック(ClinCheck®)」を行います。これにより、治療開始前から最終的な歯並びのイメージを患者様に確認してもらうことが可能になります。
マウスピース矯正の(インビザライン)の注意点
- 就寝時含め1日20時間以上の装着が必要
矯正治療を進めるためには装着時間の厳守が欠かせません。1日20時間以上の装着が推奨されており、守れない場合は治療計画がずれる原因になります。 - 適応症例には限りがある
重度の不正咬合や症例によっては適さない場合があります。
治療の流れ(一般的な例)
-
STEP1 カウンセリング
ご本人の悩みや要望をしっかり確認します。
-
STEP2 精密検査・デジタルスキャン
レントゲン撮影や口腔内の3Dスキャン等を行い、歯並びを測定・分析します。
-
STEP3 治療計画作成(クリンチェック等)
デジタルデータをもとに、歯の移動シミュレーションを立体的に確認します。
-
STEP4 装置作成・装着
マウスピースが届き次第、マウスピースをお渡しし、治療を開始します。
-
STEP5 経過観察・交換
一週間から二週間毎にマウスピースを交換していきます。その後約2週間から1ヶ月毎に来院して頂き、適切に歯が動いてるか確認していきます。
-
STEP6 保定(リテーナー)
治療終了後は動いた歯を安定させるため、保定装置を装着します。
インビザライン Goとインビザラインの違い

インビザライン Goは前歯から小臼歯(前から数えて5番目の歯)までを動かす局所的な矯正のため、治療費を抑えて矯正することが可能です。
しかし、複雑な噛み合わせの場合は使用することができないので、適応かどうかはお口の中を見てみないとわかりません。当医院では両方の治療を行っていますので、ご相談ください。
※重度の不正咬合には、従来型の装置と併用することが推奨されます。患者さんの口内を診断した上でご提案しますので、予めご了承ください。
インビザライン Goの料金
料金 | 395,000円(税込) |
---|---|
調整料 | 無料 |
上下どちらかのみ片側の場合 | 340,000円(税込) |
精密検査費用 | 15,000円(税込) |
保定装置(リテーナー) | 55,000円(税込) |
よくあるご質問
- 通院の間隔はどのくらいが一般的ですか?
- 治療段階によりますが、通常は月に一度ほど来院していただきます。
- 矯正装置は1日あたりどのくらい装着が必要ですか?
- 食事や歯磨きのとき以外はできるだけ着用するようにしてください。目安としては、1日20〜22時間ほどが望ましいです。
- 治療期間中における飲食の制限はありますか?
- 特別な指示がない場合は制限はありません。ただし、装置が破損しないように食事の際は外していただくことをおすすめします。
- 矯正装置のメンテナンス方法を教えてください。
- 装置を着ける前や外した後は、水洗いをして清潔を保ちましょう。汚れが気になる場合は歯ブラシで軽く洗っていただいても問題ありません。専用の洗浄剤もあるので、ご希望の方はご相談ください。
- 装置を装着すると痛みが出るものですか?
- 新しい装置に変えた直後は、歯が動き始める影響で数日間痛みを感じる場合がありますが、徐々に緩和していきます。
- マウスピース型矯正装置では治療できない症例もあるのでしょうか?
- 口腔内の状態によってはマウスピース型のみでは対応できないケースもあります。その場合は診察の結果をもとにお伝えし、必要に応じてほかの装置との併用も検討しますので、まずはご相談ください。
- 前歯が少し傾いているだけでも、マウスピースによる矯正は可能ですか?
- 実際にお口の状態を確認したうえで適応の可否を診断いたしますので、まずはご相談ください。
まとめ

マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、透明で取り外しができるという大きなメリットを持ちながら、歯並びを少しずつ整える矯正治療法です。装着中でも目立ちにくく、衛生的に保ちやすい一方、限られた症例や装着時間の管理などの注意点もあります。
治療計画や費用、矯正期間は個人差が大きいため、まずは歯科医院でカウンセリングや精密検査を行い、適切な治療法をご提案してもらうことをおすすめします。